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■3.マンションによってコンクリートの中性化速度は異なる!
 屋外でコンクリートが中性化し鉄筋の位置に達した時点で、鉄筋腐食が始まり、進行すれば部材の耐久性を低下させます。原因としては、炭酸ガス濃度が高い環境や、コンクリートの調合でセメントに対して、水の比率が多いほど中性化の速度が大きくなります。
 また、コンクリートの空隙、打継不良、ひび割れなどの欠陥部があると、その箇所の中性化速度は著しく速くなります。
【コンクリートの中性化抑制対策】
 日本建築学会では「鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査診断および補修指針(案)同解説」において、回復目標レベルを提示しており、中性化劣化度との関連を考慮の上で選択することになります。
 中性化の進行が予定より早く深い場合は、炭酸ガスの侵入を遮断する表面被覆工法とアルカリ性付与材含侵工法の併用が有効です。
【表面被覆工法】
 表面被覆材に使用されるポリマーセメントモルタルは、含有する消石灰が炭酸ガスと化学反応することで、抑制効果を発揮するもので、ポリマーセメントモルタルの2mm厚は、コンクリートの20mmに匹敵することになります。 【アルカリ性付与材含侵工法】
 ケイ酸リチウム等の高アルカリ性水溶液をコンクリート表面に塗布含侵させ、中性化したコンクリートのアルカリ性を回復させるものです。しかし、アルカリ回復は、局部的、表面的には可能であって、中性化が鉄筋まで到達している程度のものには不適です。
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■4.鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、法令で定められている!
 鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、構造耐力、耐久性能および耐火性能の観点により建築基準法施行令やJASS5で定められています。かぶり厚さが少ないと鉄筋に沿ってひび割れが発生したり、鉄筋が腐食するという劣化現象が発生します。 【鉄筋かぶり厚さ不足および鉄筋腐食対策】
 建築学会では、前記「耐久性調査診断および補修指針(案)同解説」において、鉄筋腐食の回復目標を提示しており、工法の選定においては、腐食の主要因と腐食量、形態、進行速度、部位、環境等を考慮します。
 特に、断面欠損のある場合は、耐久低下が考えられるので、断面積を復元し、構造耐力を回復します。鉄筋かぶり不足はコンクリートの打増し、表面被覆工法等により対策します。
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